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でんきみちブロgu。(あ行。)

大変古い古すぎるレビューの置場。お絵かき掲示板消失により3年ぶりに雑記に転用(2017年)。現在はノベルゲーム制作とライブ2Dがマイブーム。

漫画の描き方。導入の構成。

漫画ってどうやって描きます?
コマで時間に分けて描けてて、人物と物の形もそれなりに描けたら
自分が読める漫画にはできます。(他人が読みやすいかは別)
(あとストーリー全体の構成とかキャラ設定とかもちょっと別の話)

漫画は導入の4pで漫画の力量がわかってしまうそうです!

その『構成について知る事、考えること』で作品が劇的に変わります。

導入の構成について学んだ体験を書きます。



漫画家かとうひろし先生
コロコロでやってた『チョコボのふしぎなものがたり』が大好きだったんですけど、その作者ですよ!
すいません漢字でタイトル書いていました(修正済み)正式なタイトルは平仮名です(´ཀ`)



ストーリーマンガ基礎表現教室(2017年当時の名称)で見てもらえて
ものすごく作品の導入作りについて意識が持てるようになりました!

オリジナルの読み切り漫画の導入2pを見開きで描くという講座があり、

そこで知った漫画の導入…


・世界観や舞台設定をナレーションで語る
・世界観のビジュアル的なイメージで進める
・主人公がわからない

のはNGだそうです。


え…!
世界とか設定のナレーションめっちゃヤリガチやん…やってたよ!!!(2作描いた)

だってそれがないと次が描けないと思っていました。

商業誌の長編漫画だと主人公が出てこない
壮大なプロローグから始まっているものはたくさんあります。
それは名前の知られている漫画家の漫画は面白いと読者が知っているから
読もうとしてくれるからだとか…

オリジナルの作品を見てくれる人は少数です。
普段から交流してる人の中で、興味のある部分が近い人のみになります。

まぁ、自分の場合ですけど、自分の好きなことに共感してくれる人

なんて一人もいません

同じ漫画やゲームが好きでも一番感動する部分て人によって違いますからね。
オリジナルは描くのも見るのも好きですが
自分と同じこと考えてる人…いねぇ…ってよくなります。
でも、入り口を工夫したら
面白そうとか、作品の中まで見てもらえて、共感を得られる可能性が上がるんです。
作品をもっと良くすることができるのなら、やってみたらいいですよね。
入り口が広がると好きなことが少し違っても共感してくれる人に出会う確率が上がります。


そこで
導入で大事なのは誰が何をする漫画かがわかることだそうです。

言葉だけでは、ピンときません
当時描いている途中の漫画が有ったので、その導入では主人公以外のキャラクターが
先にドアップで登場していたのでだって描きたかったんやもん^0^
描きなおして参加しました。



かとう先生がnoteで私の作品を例にまとめて下さっているので
気になる方はこちらをどうぞ!(@ヮ@)
https://note.mu/mangakato/n/n3e0eb96fcace


現在(2018年2月)かとう先生のツイッター@DJYCMdsoIp2o15p『ストーリーマンガ塾』
で作品を見てもらうことが可能です(※要添削料


ちなみにこのストーリーマンガ塾のアカウントアドレス名をツイッターで検索すると
有料コース以前のここ宛に投稿された作品が残ってたら見ることができます。
フォローしていれば、かとう先生のコメントも見れます。
いろんな人の見まくって、自分でやってコメントもらうのが一番です。


私はこの導入の講評を何度か頂く、描きなおすことで、
自分の持っている短編集(漫画家さんの読み切りが複数入っているやつ)を見た時に
なんとなく読みにくいなと思っていたものと、読みやすくて面白いと思っていた漫画の
構成の違いに気が付くことができるようになりました。(自分の漫画が良くなったかはしらんぞ

たぶん読みにくい作品はその漫画家さんに担当が付く前か、付いたばっかりのころの
漫画なのかなとか。(想像

用は誰が何をする漫画かがすぐわかるか、
作者がそれを意図してやっているか

どうかなんですが、多くの人は自己流だと辿り着けません。

昔、編集さんに持ち込みに行って才能無いとか言われた類の内容が
かとう先生が理論化しているんですね。

これはかとう先生が講師をされて指導方法を研究されていて
作品を良くするために生徒に伝わるよう、方法、言葉を選んだり、
作ったりする技術があるからです!
(何度か作品を見ていただいたり著書のマンガのマンガを読んだりで感じました。)


コミティアの編集部ブースに持ち込みに行く前に
いろんな人の持ち込みレポを見まくって

よく編集さんのコメントにあったのが
『初心者は現代を舞台にしたほうが良い』というのです

ファンタジ―を描くと読者の共感を得にくいからという理由でしたが

かとう先生のおかげで、
ファンタジーを描くと冒頭にナレーションを描く人が多いからだと
気付きました!(情報量が多いと漫画の整理が難しい)

誰が何をする漫画かを描いて、世界設定は後から、
混ぜ込むことで
読みやすい漫画になるんです。

(まぁコレ、難しいですけど^^;
意識できれば大好きなファンタジーだってもっと面白く描けるぞ!!!

持ち込みに行って「同じ内容」を指摘されても
編集さんがわかりやすい言葉で言ってくれるとは限りませんから!

コミティア編集部持ち込みレポートも描いてるので良ければ٩( ‘ω’ )و
https://mangahack.com/comics/6775/episodes/43332
導入はイイネって言ってくれた編集さんもいました~)


以下講座に参加した漫画について
画像ふくめ、具体的に載せてあります。
右下の「つづきはこちら」↓



かとう先生の講座の案内や他の参加者の作品、講評を見て描いた導入です。
そして提出したのがこ2枚


この漫画は、
「ものつくりが好きであわてんぼうの少年が病気の右目についてどうするか」
という話です
最初に左の方を描いたのですが
他の方の講評に『導入には続きが気になる演出が必要』というのもあって
右の方を描きました。
 
頂いた講評がこちら。
140字でこんだけ的確にコメントできるのすごいです。
眼帯を強調しようと思ってさっそく直しました。


やりすぎた!!!!(笑)
個人的に主人公を前向きで走らせるか後ろ向きで走らせるか
迷ってたんですが、そんな細かい事迷ってるよりもっと大事なことがありました。
(私は迷ったらどっちも描けばいいじゃん派)


おおむねOKが頂けました!わーい。
たしかにスッキリしたと思います。
手早く訂正提出を褒められていますが単にこの時期時間があっただけです。(ラッキー)
仕事繁忙中だと無理…;;
でも、的確に直すポイントを言っていただけるとナオシガイがあるんです!メラメラ
あと、導入課題に参加する前にこの作品8pぐらい描き進めていたので(没にしましたが)
素材がいっぱいあったのです。(デジタルはいいぞ^p^)
このやりとりのおかげで、8pぐらい描いていた、これから描こうとしている漫画から

どういう風に導入2pを作ったら整理されて『見やすいのか』
を考えることができました。
そして、まさかの!直接、コマや効果線、描き文字の添削をして下さったので
細かい部分を直しました。


・右ページ1コマ目、吹き出しの位置で背景の広い空間が強調されています
 (直す前は広さが感じられない)

・2、3コマ目、セリフの配置によって、
 電動靴をスタートしたコマとスピードアップしたコマの時間軸がわかりやすくなっている

・効果線の入り抜きを調整することで、スピード感が全然違う

・擬音語の配置を視線が右から左に進むように邪魔しないように配置

・右目はどうした?のセリフを左下に下げることで、次のページへ視線が進みやすくしている
 ついでに目がいっぱいある男の顔も強調される…

添削を写して直して、気づきがたくさんありました!!!
細かい所まで視線誘導、そのコマで伝えたい意味に神経を尖らせなければなりません。
一コマ一コマの持つ意味を曖昧にしていた自覚!
なんとなく描けると手を抜いてしまうので、とても勉強になりましたああああ;▽;

直接添削を頂いて、自分で写さないと気が付きません。まじで。



導入を整理するためには
作者が『漫画で見せたいことをわかっていない』とできません。

5W1H誰が何をどのように何のために、するのか、描きたかった主題は何か

ということですが、これが整理できてないと他人がわかるマンガになりません。
漫画の構成ってプレゼン力?!
まだまだ描きたいものが混線している…;;描いて掴むしかないですね。




導入講座に参加する前に描いていた8p載せときます。
・サブキャラ描く気満々やった(´ཀ`)
・電波な内容を説明するナレーション(´ཀ`)
・主人公がどんな人かわかるのが遅い(´ཀ`)










この作品の扉絵についても見て頂いたことがあるので、
そちらも別の記事で書きたいと思います٩( ‘ω’ )و
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